近年、住宅分野においても「省エネ」、「耐震」というテーマが大きく取り上げられています。木材を使う「木の家」では、原材料木材の調達(育林・伐採)から加工(製材・乾燥・プレカット)、組立(施工)、使用(生活)、維持管理、解体、リサイクル、廃棄までの家の生涯における全工程のなかで最もエネルギー消費や環境への負担が少ないことが評価(※2)されています。また、温暖化防止という世界的に注目されている視点から、伐採・植樹・育林をすることで、木材の資源循環利用システムを担っています。木の家を造ることは環境保全への貢献につながるのです。そしてもう一つ、木の特性として乾燥した木材はとても強いことがあげられます。現在、国の研究機関等で行われている実験では耐震性に配慮した木の家は大きな地震でも安全だということが検証されています。

※2:ライフサイクルアセスメント(LCA)